輝かしき鉄道の記録

爽やかな青空の下、石を満載した列車が工場へと向かう。いつもの場所、いつもの時間、代り映えしないしインスタ映えもしない光景。でも、それが最高にいい。

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 今回は某所にて放置されていた秩父鉄道ワフ50形の車番不明車を紹介します。

 車両のデータ

・製造年 1979(昭和54)年(スム4000形スム4032から改造)
・廃車年 1988(昭和63)年
・製造所 日本車両(種車のスム4032は1963(昭和38)年日本車両製)
・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  不明 熊谷工 
・備考  解体場に放置されていた個体。扉が撤去されて車番は不明である。種車の
     スム4032の表記は残るがワフ50については情報が少ないため車番の推測は
     難しい。状況からみて何処かで倉庫利用されていたものを撤去してここへ
     持ってきたのだろうか。現在は消息不明で恐らく解体されたものと思われる。
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 最後はワフ50形のワフ51を紹介します。

 車輛のデータ

 
・製造年 1979(昭和54)年(スム4000形スム4003から改造)
・廃車年 1988(昭和63)年
・製造所 日本車両(種車のスム4003は1963(昭和38)年日本車両製)
・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  S58 6~S62 6 熊谷工
・備考  ヨ10形同様他車からの改造で誕生した緩急車。種車はスム4000形で9両が
     改造された。老朽化した旧型の緩急車を置き変える目的で誕生したこの形式
     であったが昭和62年に緩急車が廃止された為、運用期間は約8年と短命だった。
     公園ではワフ51のみ他の貨車と離れた最奥に展示されており晩年は立ち入り
     禁止区域になってしまい近寄ることができなかった。記載する写真は平成25
     年と令和元年の物だがここ数年でかなり劣化が進んだことが伺える。
     他に倉庫としての現存車があるがこちらも撤去は時間の問題という状況の様で
     共に解体されれば完全消滅となってしまう。他に現存する可能性もあるが。。。
     以下案内板より抜粋「この車両は、ワフ20形式・30形式・40形式の老朽化に
     伴いスム車を改造した車両です昭和62年9月から緩急車を連結しなくても貨物
     列車の運行ができるようになりました。このため役割が終了、昭和63年3月に
     引退しました。」

・撮影日 R1 5/5 ・H25 10/25(近写) 秩父鉄道車両公園にて。
秩父ワフ51
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以上、別れの時迫る6両の貨車たちを紹介しました。これまでの活躍に感謝を込めて。

 続いてはヨ10形のヨ15を紹介します。
 
 車両のデータ

・製造年 1968(昭和43)年(ヲキ1形から改造)
・廃車年 1988(昭和63)年
・製造所 東横車輛(種車のヲキ1は1925(大正14)年汽車会社製)
・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  S56 2~S60 2 熊谷工
・備考  秩父鉄道車両公園の中では主役級の珍車ヨ10形ヨ15。ヨ10形は現在運用中
     のホッパ車ヲキ100形の前任である大正14年製のヲキ1形を種車に台車、台
     枠を流用して9両が誕生した緩急車である。緩急車としては他に例のないL型
     ボギーの個性的な形態をしており、更に松葉スポーク車輪、狭い台枠などの
     に大正まれのヲキ1形の面影を色濃く残している。これだけ魅力的で他に現存
     車のないこの車両が解体されてしまうのは残念としか言いようがない。
     以下案内板より抜粋「この車両は、大正14年6月から影森~秩父間の秩父
     セメント第一工場向けの原石輸送に大活躍したヲキ車を昭和43年10月に改造
     した車両です。緩急車で4輪あるものは全国でも珍しい車両です。
     昭和62年9月ワフ51号と同様に緩急車の廃止に伴い、昭和63年3月に廃車と
     なりました。」

・撮影日 R1 5/5 秩父鉄道車両公園にて。
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 続いてはトキ500形のトキ502を紹介します。

 車両のデータ

・製造年 1968(昭和43)年
・廃車年 1988(昭和63)年
・製造所 日立製作所

・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  S57 7~S61 7 熊谷工
・備考  国鉄トキ25000形の同形車で15両が製造されたトキ500。スム4000と同様に
     救援車として現在も2両が在籍している。主に蘇我の川崎製鉄向け石灰石の
     輸送に使用されたが昭和59年には発送元の武甲線が廃止され多くが失職した。
     これも公式保存車はこの502のみである。SL転車台前に展示してあるためSL
     の方向転換時には多くの人がこのトキ502の荷台上から見学をしている。
     以下案内板より抜粋「この車両は、昭和43年9月から主に武甲から蘇我(外
     房線)方面行きの石灰石輸送に活躍しました。昭和59年武甲線が廃止となり
     当分使用されずにいましたが、昭和63年3月に廃車となりました。」
     先代の案内板には「現在2両だけが土砂運搬車として残っています。」と表記
     されていたが現在は削除されている。

・撮影日 R1 5/5 秩父鉄道車両公園にて。
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 続いてはスム4000形のスム4023を紹介します。

 車両のデータ

・製造年 1959(昭和34)年
・廃車年 1983(昭和58)年
・製造所 日本車両(東京)

・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  S54 9~S58 9 熊谷工
・備考  現在でも救援車として在籍車があるスム4000。最盛期には50両が在籍したが
     案内板には誤植なのか571両保有していたと記されている。ワフ50への改造や
     改番されたものもあり非常に興味深い形式である。ワキやテキが袋詰セメント
     に特化していたのに対しこちらは一般貨物なども運び汎用的に使用されていた。
     在籍の2両を除けばこれも唯一の公式保存車ということになる。ここの貨車の
     中では最も保存状態が悪く屋根の一部は抜け落ちてしまっている。これでは
     解体もやむを得ないだろう。
     以下案内板より抜粋「この車両は、昭和40年9月から袋詰セメントをはじめ
     生活物資の輸送に使用されましたが、セメントのバラ積輸送とトラック輸送の
     普及に伴いセメント輸送から姿を消しました。昭和42年頃は571両も保有して
     いました。」

・撮影日 R1 5/5 秩父鉄道車両公園にて。
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 続いてはテキ100形のテキ117を紹介します。

車両のデータ

・製造年 1959(昭和34)年
・廃車年 1984(昭和59)年
・製造所 日本車両(東京)

・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  不明 熊谷工
・備考  我が国最初の側面総開き式貨車であるテキ100。30両が製造されワキ800同様に
     現在も数多くが現存している。しかしながらやはり公式の保存車はこの117のみ
     である。他の貨車に比べ低い全高、妻面の通風口など特徴の多い貨車であった。
     以下案内板より抜粋「この車両はワキ車と同様に昭和34年6月から昭和59年10月
     まで下板橋(東武東上線)業平橋(東武伊勢崎線)南高崎(上信電鉄)行きを
     始め、東海地方等の袋詰セメント輸送に使用されましたが、バラ積のホキ車及び
     トラック輸送の転換に伴い、昭和59年10月廃車されました。」 

・撮影日 R1 5/5 秩父鉄道車両公園にて。
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 1989年の開園から30年の長きに渡り、我々の目を楽しませてくれた秩父鉄道車両公園の保存車たち。4月、これらの車両を老朽化に伴い解体撤去するという公式の発表がありました。非常に残念ではありますが、これも避けられない彼らの運命なのかもしれません。ここの保存車と言えばやはりED38や100形電車が有名で注目されていますが、今回、私はその脇を飾る6両の貨車たちに焦点を当て、惜別の念を込めて彼らの栄光を振り返ることにしました。

 まず最初に紹介するのはワキ800形のワキ824です。

 車両のデータ

・製造年 1968(昭和43)年
・廃車年 1989(平成元)年
・製造所 日本車両(名古屋)

・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  S60 6~S64 6 熊谷工
・備考  国鉄ワキ5000形と同形で55両が製造されたワキ800。現在でも倉庫などとして多
     くが現存するが公式の保存車はこの824のみである。2019年7月までに解体され
     ることが決定しているが他の保存車に比べて状態は良好である。
     以下案内板より抜粋「この車両は、昭和43年9月から昭和63年3月まで下板橋
     (東武東上線)業平橋(東武伊勢崎線)南高崎(上信電鉄)行きの袋詰セメント
     輸送に使用されましたが昭和63年3月南高崎行きを最後に引退しました。」 

・撮影日 R1 5/5 秩父鉄道車両公園にて。
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今回は埼玉県某所にて倉庫利用(看板?)されている秩父鉄道スム4000形のスム4026を紹介します。

車両のデータ

・製造年 1963年(昭和38年)
・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  不明       
・状態  青に塗装。台枠のみ表記が残る。状態良好。
・撮影日 H27 4/5 埼玉県某所にて。
秩父スム4026
 

 今回は埼玉県某所にて倉庫利用されている秩父鉄道ワフ50形のワフ59を紹介します。

 車両のデータ

・製造年 1979(昭和54)年(スム4000形スム4005から改造)
・廃車年 1988(昭和63)年
・製造所 日本車両(種車のスム4005は1963(昭和38)年日本車両製)
・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  不明 熊谷工 
・備考  数少ないワフ50の現存例として貴重な存在だが状態は良くない。特に屋根の
     劣化は著しく抜け落ちるのも時間の問題だろう。種車のスム4000時代の表記
     がハッキリ残っているのが印象的である。

秩父ワフ59
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今回は広瀬川車両基地にて倉庫利用されている秩父鉄道スム4000形のスム4016を紹介します。

車両のデータ

・製造年 1963年(昭和38年)
・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  不明        
・状態  白く塗装されており車番は台枠のみ残存。
・撮影日 H27 5/16 広瀬川車両基地(わくわくフェスタ)にて。 
秩父スム4021


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