輝かしき鉄道の記録

専用線の機関車たちは最後の勇姿を見せる。また一つ、輝かしき鉄道が過去のものとなった。

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 少し時間が空いてしまいましたが続いても明延鉱山の保存車を紹介します。今回紹介するのは坑内や作業場の500mm軌道で活躍したバッテリーロコたちです。


①No242 1955(昭和30)~1975(昭和50)年日本輸送機製2トン機 軌間500mm
全国の鉱山で見られる日輸の王道バテロコ。坑内軌道で1トン鉱車などをゴロゴロ牽引していた。この車の銘板は失われており製造年や製番は不明である。資料を見ても詳細な情報は載っていなかった。現在明延鉱山学習館にて保存されている。この他にも同形機が明延鉱山探検坑道内に2両展示されている。
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②No302 1951(昭和26)年日本輸送機製3トン機(製番11472) 軌間500mm
少し大きめの3トン機。現存するもので4トン機はよく見かけるが3トンというのはレアではないだろうか。こちらも坑内軌道で鉱車を牽引していた。現在明延鉱山学習館にて保存。
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③No402 詳細不明4トン機 軌間500mm
こちらはあけのべ自然学校にて保存されている。大仙選鉱場を解体した際に引き上げられた機関車であると思われるが、402号機であることと軌間500mmであること以外は一切不明で資料も見つからなかった。2トン機が200番台、3トン機が300番台の番号を与えられていることから400番台のこの車は4トンであると予想。詳細をご存知の方は是非コメントをください。
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明延402
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③蓄電池人車 1955(昭和30)~1965(昭和40)年 三菱鉱業下川鉱山工作課製 軌間500mm
明延鉱山学習館にて保存されている自走式の人車。北海道の三菱鉱業下川鉱山工作課の手によって製造され、同鉱山閉山後に遥々明延に転属し坑内軌道の巡視や連絡用に使用されていたとのこと。この車以外にも明延鉱山体験坑道内に同形車が展示されている。別名はパトロールカー。自重、製番、製造年などの詳細は不明である。
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明延BL人車

かつて常盤炭鉱で栄えた町、いわき市常磐湯本にある「いわき市石炭・化石館」では2両の抗内用機関車が保存されています。今回はそんな2両を紹介します。


①バッテリー機関車(無番) 1962(昭和37)年日立製作所製4.5トン機(製番580222)
運用場所などの詳細は不明だが、炭鉱の坑内鉄道で活躍したバテロコ。積載炭車6両を牽引できるという。日輸が溢れるバテロコ業界で日立のバテロコはなかなかレアではないだろうか。
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②ディーゼル機関車(無番) 1959(昭和34)年日本輸送機製6トン機
こちらも詳細は不明。抗内用DLとしては比較的大型で、積載炭車14両を牽引可能。このような坑内用DLは西の方ではちょこちょこ残っているようだが東日本ではあまり見かけない。
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いわきDL




2015年3月で閉山されたJFEミネラル武蔵野鉱業所武蔵白岩鉱山、そこでは最後まで鉱山鉄道が運行しており、バテロコがグランビー鉱車をゴロゴロと牽く姿を登山道から間近で見ることのできる鉱山鉄道最後の楽園として多くのファンを魅了していました。私はついに現役の姿を見ることが出来ませんでしたが、今回は那珂川整流鉄道保存会で保存されたバテロコ3両を紹介したいと思います。

①1993(平成5)年トモエ電機工業製6トン機
この鉱山に最後に入線したバテロコで閉山まで主力として活躍していた。運転席から解放テコを扱えるようになっている。那珂川では他の2両が謎の塗装になったのに対し同機だけは現在も原色維持...と思ったら地味にラインが...。最近専用の車庫が設けられた模様。
H27 11/1 那珂川整流鉄道保存会(馬頭運送)にて。
武蔵野無番01
H28 4/9 那珂川整流鉄道保存会にて。
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②1966(昭和41)年神鋼電機製6トン機
武蔵白岩鉱山がタンカルの生産を開始したのが1966年とのことなので、同機はそれと同時に導入されたものと思われる。こちらも解放テコを運転席から扱うことができる。最近動いていたという情報は見かけないので1993年の新車導入から完全な予備機になってしまった模様。那珂川では見事に謎塗装化されてしまった。
H27 11/1 那珂川整流鉄道保存会(馬頭運送)にて。
武蔵野無番03
H28 4/9 那珂川整流鉄道保存会にて。
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③1966(昭和41)年神鋼電機製4トン機
4トンと少し小柄で背中のベルがチャーミングポイントの1両。こちらも操業時に導入された模様。屋根を外したらその辺の4トンバテロコと変わらなそうである。もちろん現在謎塗装済。
H27 11/1 那珂川整流鉄道保存会(馬頭運送)にて。
武蔵野無番02
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H28 4/9 那珂川整流鉄道保存会にて。
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以上。この他にも日立製のバテロコがいたようですが消息は不明です。

1989(平成元)年に閉山した佐渡金山は、現在「史跡 佐渡金山」として営業し一般に公開されています。今回はそこで保存展示されているバテロコ達を紹介します。

①バテロコNo1 1969(昭和44)年日本輸送機製4トン機(製番3843001)
坑内から砕石場への鉱石運搬に使用されていた機関車で、同型のものがもう一両存在し交互に使用されていた。以前はNo1の表記があったが現在は消されている。佐渡金山に残る唯一の4トン機である。道遊の割戸を望む車庫内に保存されている。
佐渡No01
②バテロコNo2 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番3820003)
佐渡金山の代表形式とも言うべき2トン機。1トン鉱車を10両ほど牽引できるという。こちらは機械工場内で保存されている。
佐渡No02
③バテロコNo3 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番3808003)
No2と同形。機械工場内で保存。
佐渡No03
④バテロコNo5 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番不明)
No2と同形。機械工場内で保存。坑道内の同形機もかつてNo5と表記されていたためどちらが本当のNo5かは不明。
佐渡No05
⑤バテロコNo6 1968(昭和43)年日本輸送機製2トン機(製番3758005)
No2と同形。ボタンで汽笛を鳴らすことができる。屋外展示。
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⑥バテロコNo7 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番3841005)
No2と同形。屋外展示。
佐渡No07
⑦バテロコNo8 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番不明)
No2と同形。グランビー鉱車6両を牽引した状態で展示されている。屋外展示。
佐渡No08
⑧バテロコNo10 1968(昭和43)年日本輸送機製2トン機(製番3750003)
No2と同形。平トロと連結している。屋外展示。
佐渡No10
⑨バテロコ番号不明1 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番不明)
No2と同形。ライトが点灯している。以前はNo5と表記されていたが現在表記はない。前述のとおり機械工場のNo5とどちらが本当のNo5か不明である。そもそも車体番号が現役当時のものなのか自体不明だが…
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⑩バテロコ番号不明2 1960(昭和35)年日本輸送機製2トン機(製番34036)?
唯一他と形態の異なる2トン機。大きな「ニチユ」の文字が目立つ。製番等は読み取れなかったがいかにも古そうなので1950~1968年の間で1960年に1両だけ導入された車両だと予想。
佐渡F01

以上、佐渡金山のバテロコ全10両を紹介しました。次回は佐渡金山の鉱車、人車等を紹介します。




 秋田県の有名な尾去沢鉱山跡地で営業するテーマーパーク「史跡 尾去沢鉱山」では、坑内軌道で活躍したバテロコとトロリー電車、そして多数の鉱車やバケットローダーが保存されています。今回はその中からバテロコとトロリー電車を紹介します。

①日本輸送機製バッテリーロコ No47(2トン)
案内はなく銘板もないため詳細不明。バッテリーにライトが設置されている。
尾去沢BLNo47
②日本輸送機製バッテリーロコ No107(2トン)
No47と同型と思われるがこちらはライトが車体に設置されている。
尾去沢BLNo107
③日本輸送機製バッテリーロコ 番号不明(2トン)
上記2両と同型と思われるが塗装が異なり番号表記もない。ライトはバッテリー設置だが片方が欠損している。
尾去沢BL無番03
④三菱電機製トロリー式電機機関車 番号不明『1942(昭和17)年製 製番234 5トン?』
体験坑道入口付近に展示。これは動きませんと案内されていますがこれが動いたらもう通ってしまいますね(笑)
尾去沢BL無番02
⑤詳細不明トロリー式電機機関車 No113(4.5トン)
案内も銘板も資料もなくお手上げな車両。この車両についてご存知の方は是非ご教授お願いします。
尾去沢BLNo113
⑥詳細不明トロリー式電機機関車 番号不明(4.5トン)
No113と同型と思われるがこちらも詳細不明。尾去沢BL無番01

以上、確認できた6両の機関車を紹介しました。次回は鉱車、バケットローダーを紹介したいと思います。

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