1989年の開園から30年の長きに渡り、我々の目を楽しませてくれた秩父鉄道車両公園の保存車たち。4月、これらの車両を老朽化に伴い解体撤去するという公式の発表がありました。非常に残念ではありますが、これも避けられない彼らの運命なのかもしれません。ここの保存車と言えばやはりED38や100形電車が有名で注目されていますが、今回、私はその脇を飾る6両の貨車たちに焦点を当て、惜別の念を込めて彼らの栄光を振り返ることにしました。

 まず最初に紹介するのはワキ800形のワキ824です。

 車両のデータ

・製造年 1968(昭和43)年
・廃車年 1989(平成元)年
・製造所 日本車両(名古屋)

・所有社 秩父鉄道株式会社
・検査  S60 6~S64 6 熊谷工
・備考  国鉄ワキ5000形と同形で55両が製造されたワキ800。現在でも倉庫などとして多
     くが現存するが公式の保存車はこの824のみである。2019年7月までに解体され
     ることが決定しているが他の保存車に比べて状態は良好である。
     以下案内板より抜粋「この車両は、昭和43年9月から昭和63年3月まで下板橋
     (東武東上線)業平橋(東武伊勢崎線)南高崎(上信電鉄)行きの袋詰セメント
     輸送に使用されましたが昭和63年3月南高崎行きを最後に引退しました。」 

・撮影日 R1 5/5 秩父鉄道車両公園にて。
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