1989(平成元)年に閉山した佐渡金山は、現在「史跡 佐渡金山」として営業し一般に公開されています。今回はそこで保存展示されているバテロコ達を紹介します。

①バテロコNo1 1969(昭和44)年日本輸送機製4トン機(製番3843001)
坑内から砕石場への鉱石運搬に使用されていた機関車で、同型のものがもう一両存在し交互に使用されていた。以前はNo1の表記があったが現在は消されている。佐渡金山に残る唯一の4トン機である。道遊の割戸を望む車庫内に保存されている。
佐渡No01
②バテロコNo2 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番3820003)
佐渡金山の代表形式とも言うべき2トン機。1トン鉱車を10両ほど牽引できるという。こちらは機械工場内で保存されている。
佐渡No02
③バテロコNo3 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番3808003)
No2と同形。機械工場内で保存。
佐渡No03
④バテロコNo5 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番不明)
No2と同形。機械工場内で保存。坑道内の同形機もかつてNo5と表記されていたためどちらが本当のNo5かは不明。
佐渡No05
⑤バテロコNo6 1968(昭和43)年日本輸送機製2トン機(製番3758005)
No2と同形。ボタンで汽笛を鳴らすことができる。屋外展示。
佐渡No06
⑥バテロコNo7 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番3841005)
No2と同形。屋外展示。
佐渡No07
⑦バテロコNo8 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番不明)
No2と同形。グランビー鉱車6両を牽引した状態で展示されている。屋外展示。
佐渡No08
⑧バテロコNo10 1968(昭和43)年日本輸送機製2トン機(製番3750003)
No2と同形。平トロと連結している。屋外展示。
佐渡No10
⑨バテロコ番号不明1 1969(昭和44)年日本輸送機製2トン機(製番不明)
No2と同形。ライトが点灯している。以前はNo5と表記されていたが現在表記はない。前述のとおり機械工場のNo5とどちらが本当のNo5か不明である。そもそも車体番号が現役当時のものなのか自体不明だが…
佐渡F02
⑩バテロコ番号不明2 1960(昭和35)年日本輸送機製2トン機(製番34036)?
唯一他と形態の異なる2トン機。大きな「ニチユ」の文字が目立つ。製番等は読み取れなかったがいかにも古そうなので1950~1968年の間で1960年に1両だけ導入された車両だと予想。
佐渡F01

以上、佐渡金山のバテロコ全10両を紹介しました。次回は佐渡金山の鉱車、人車等を紹介します。