ここを訪れたのは5年前の冬だった。専用線は廃止から既に8年が過ぎようとしていたが、線路や踏切、貨物ホームなどの施設はそのまま残っていて現役時代の雰囲気を色濃く残していた。そしてあれから5年、この場所は道の拡張工事で風景は一変してしまった。あまり気にかけられることではないが、廃線跡の風景も日々変化し続け、その遺構は消え行くのである。私はそんなことを思いながら変わり果てた風景を眺めていた。 
      
H20年冬 デンカセメント八木原専用線にて。
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