輝かしき鉄道の記録

爽やかな青空の下、石を満載した列車が工場へと向かう。いつもの場所、いつもの時間、代り映えしないしインスタ映えもしない光景。でも、それが最高にいい。

2019年12月

今回は、長野営林局No.7を紹介します。

車両のデータ

・車番  No.7(旧番10)
・局形式 GB4

・製造年 1926(大正15)年
・製造所 ホイットコム・ロコモティブ・ワークス
・製番  12234
・自重  4.0トン
・所有者 長野営林局(保存=林野庁森林技術総合研修所)     
・経歴  [納入1926年]帝室林野局木曽支局(松本出張所)
     [改組1947年]長野営林局(松本営林署)前川森林鉄道
     [改造1951年]エンジン換装 ブダKTU→加藤製作所KA  
     [改番1953年]No.10→No.7
     [転属1959年]王滝営林署(氷ヶ瀬製品事業所)
     [廃車1963年]廃車→保存
     [移転1963年]前橋営林局沼田営林署(利根機械化技術指導所)
             現在林野庁森林技術総合研修所 
             林業機械化センター
     [納入1926年]帝室林野局木曽支局(松本出張所)
     [改組1947年]長野営林局(松本営林署)前川森林鉄道  
     [改番1953年]No.10→No.7

     [転属1961年]王滝営林署 この年には沼田へ搬入
     [廃車1963年]名目上この年に王滝営林署で廃車
     
[移転1963年]前橋営林局沼田営林署(利根機械化技術指導所)
        ↳名目上の移転日
 ※補足 「木曽谷の森林鉄道」によると黒文字のような経歴になっているが、
     「機関車表」では赤文字のように記録されている。真実はいかに..
     赤文字が正しいとすれば実質木曽では使用されていないことになる
     が備考では使用されたていで記述する。
   
・備考  長野局におけるホイットコム社製機関車は、1921年に初のガソリン
     機関車として阿寺に導入されたNo.1を皮切りとして1928年までの間
     に10両が導入されている。このNo.7は1926年に導入されたもの(旧
     番No.10として)で、それまでの7両が自重3.0トンだったのに対して
     同機は4.0トンに変更されている。これは前年、自重3.0トンでは牽引
     力不足であるという理由から導入したプリマウスFL-1型4.0トンの試
     用結果が良好であったということが背景にある。同機の初任地等に
     ついての詳細は不明だが、戦後から1959年までは松本営林署の前川
     森林鉄道で使用されていたようである。その後王滝営林署に転属して
     1962年頃まで氷ヶ瀬製品事業所にて使用の後、さらに1963年には
     前橋営林局沼田営林署機械課の利根機械化技術指導所に学習用機械と
     して転属し現在に至る。同所は何度か改称し、現在は林野庁森林技術
     総合研修所林業機械化センターとなっている。当初は屋内展示であっ
     たが現在は屋根付きの屋外展示である。劣化が進んでいたが2008年頃
     からボランティアの手により修復され見事動態復活を果たした。
                     参考 「木曽谷の森林鉄道」 他
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修復前
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今回は、長野営林局No.47を紹介します。

車両のデータ

・車番  No.47(旧番56)
・局形式 GB4→DB4

・製造年 1940(昭和15)年
・製造所 加藤製作所
・製番  不明
・自重  4.1トン
・所有者 長野営林局(現中部森林管理局)     
・経歴  [納入1915年]帝室林野局木曽支局(上松運輸出張所)
     [改組1947年]長野営林局(上松運輸営林署)  
     [改番1953年]No.56→No.47
     [改造1954年]機関換装 ガソリン→ディーゼル
                  ブダKA428→ダイヤモンド361B
                  後にいすゞDA120に換装
     [転属1955年]臼田営林署(三川森林鉄道)
     [転属1962年]上松運輸営林署
     [廃車1975年]廃車→保存(上松)
     [移転1986年]赤沢自然休養林
     [移転198X年]長野営林局(現中部森林管理局)庁舎前
・備考  帝室林野局木曽支局は12両の加藤製作所製機関車を導入したが、この
     No.47は唯一の現存機である。特徴的な車体は上松運輸営林署機工課
     が作成したもので加藤オリジナルではない。また、台枠についても
     製造年と形状がそぐわないことから振り換えられている可能性が高い
     詳細な経歴は不明であるが一時臼田営林署に転属した以外は上松運輸
     で使用されている。木曽では少数派で廃車の早かった加藤製機関車で
     あったがこのNo.47は最後まで生き残り晩年は上松運輸営林署機工課
     の工場で入換に使用されていた。エアーブレーキは未装備であった。
     廃車後はしばらく上松貯木場で保管されていたが赤沢自然休養林に
     移設された。更にNo.93と交換する形で長野営林局庁舎前に移設され
     現在に至る。塗装は現役末期はグリーン+マルーンであったが保存に
     際しクリーム+マルーンに変更された。庁舎前に移設されてからは
     再びグリーン+マルーンに変更されている。

                   参考「木曽谷の森林鉄道」 他
 H28 4/10 中部森林管理局にて。
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木曽No047
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※R1 12/18 記事改訂

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