輝かしき鉄道の記録

爽やかな青空の下、石を満載した列車が工場へと向かう。いつもの場所、いつもの時間、代り映えしないしインスタ映えもしない光景。でも、それが最高にいい。

2017年04月

一円電車として脚光を浴びる客車列車の影で黙々と仕事をこなしてきた貨車たち。現在もそのごく一部が保存されています。今回はそんな貨車たちを紹介します。

①5トングランビー鉱車 1970(昭和45)~1975(昭和50)年三菱重工製 軌間762mm
大型のグランビー鉱車でこれらの導入により鉱石輸送量が大きく向上した。30両編成で明延~神子畑間を運用していたという。明延鉱山真の主役と言っても過言ではないであろう。現在、明延鉱山学習館に3両、神子畑選鉱場跡に1両が保存されている。
・No33 明延鉱山学習館の駐車場脇に放置。ダルマ状態で下回りは脇を流れる川に落ちている。
明延GK33
・No35 明延鉱山学習館にて保存。
明延GK35
・No36 神子畑選鉱場跡にて保存。
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・番号不明 明延鉱山学習館にて保存。番号の表記なし。
明延GK無番
②3トングランビー鉱車 軌間500mm 
神子畑選鉱場のシックナー下に置かれていた3トン?グランビー鉱車。神子畑の500mm軌道で使用されていたと思われるが詳細は不明。
明延GK369
③1トン鉱車 軌間500mm
全国で見られる標準的な1トン鉱車。立坑のエレベータに乗せることができる。明延では2両を確認したが非公開区画にはもっといるんじゃないかと思う。
・無番車01 神子畑のシックナー下に置かれている。よく見れば後ろに違うタイプの1トン鉱車がいる。
明延鉱車01
・無番車02 あけのべ自然学校にて保存。
明延鉱車02
④ボーリング用無蓋車
ボーリング用の表記がある貨車。下回りは1トン鉱車と共通。あけのべ自然学校にて保存。
明延ボーリングトロ
⑤書類運搬車 1955(昭和30)年明延鉱山工作課神子畑機械工場製1トン車 軌間762mm
書類や小物類の運搬に使用された有蓋貨車。客車と同じ塗装が施されている。現在、史跡生野銀山にて保存されている。
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明神電車では鉱山関係者やその家族の輸送用に「わかば」「あおば」「くろがね」の3両の客車を運行していました。今回はそんな客車たちを紹介します。

①あおば号 1959(昭和34)年明延鉱山工作課製3トン車 軌間762mm
明延~神子畑間で1日3往復が運行されていた客車列車に充当されていた自社製の客車。乗車定員は15名。現在は史跡生野銀山にて保存されている。
明延あおば
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②わかば号 1960(昭和35)年明延鉱山工作課製3トン車 軌間762mm
あおば号と同形の自社製客車。あおば号は扉が右端にあるのに対しこちらは中央に扉がある。以前は道の駅あさごにて保存されていたが現在は神子畑選鉱場跡に移転している。
明延わかば
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③くろがね号 1949(昭和24)年明延鉱山工作課神子畑機械工場製3.6トン車 軌間762mm
1950年12月に行われた三菱鉱業社長の視察のための特別客車として製造された自社製ボギー台車式客車。明延最大の客車で定員は23名。その後はあおば、わかばとともに客車列車に充当された。現在一円電車明延線にて動態保存されている。
明延くろがね
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今回は、明神電車の象徴とも言うべき小型電車「白金号」「赤金号」を紹介します。

①白金号 1952(昭和27)年明延鉱山工作課神子畑機械工場製2.3トン機 軌間762mm
連絡用小型電車の白金号は役員専用の特別車であったという。定員は6名。ボンネットが特徴的な外観で私としては明延といったらこれというイメージが強かった。以前は明延鉱山学習館で保存されていたが、2009年に明延振興館前に移設された。
明延しろがね号
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②赤金号 1953(昭和28)年明延鉱山工作課神子畑機械工場製3トン機 軌間762mm
戦前の加藤製作所製3トンガソリン機関車の鋳物台枠の一部を利用して製作されたゲテモノ電車。更に前輪と後輪の直径が違うというゲテモノぶりである。大きい方の動輪の部分に加藤の面影を残している。人員輸送や連絡用として活躍した。現在明延鉱山学習館前にて保存されている。
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明延赤金号
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 少し時間が空いてしまいましたが続いても明延鉱山の保存車を紹介します。今回紹介するのは坑内や作業場の500mm軌道で活躍したバッテリーロコたちです。


①No242 1955(昭和30)~1975(昭和50)年日本輸送機製2トン機 軌間500mm
全国の鉱山で見られる日輸の王道バテロコ。坑内軌道で1トン鉱車などをゴロゴロ牽引していた。この車の銘板は失われており製造年や製番は不明である。資料を見ても詳細な情報は載っていなかった。現在明延鉱山学習館にて保存されている。この他にも同形機が明延鉱山探検坑道内に2両展示されている。
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②No302 1951(昭和26)年日本輸送機製3トン機(製番11472) 軌間500mm
少し大きめの3トン機。現存するもので4トン機はよく見かけるが3トンというのはレアではないだろうか。こちらも坑内軌道で鉱車を牽引していた。現在明延鉱山学習館にて保存。
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③No402 詳細不明4トン機 軌間500mm
こちらはあけのべ自然学校にて保存されている。大仙選鉱場を解体した際に引き上げられた機関車であると思われるが、402号機であることと軌間500mmであること以外は一切不明で資料も見つからなかった。2トン機が200番台、3トン機が300番台の番号を与えられていることから400番台のこの車は4トンであると予想。詳細をご存知の方は是非コメントをください。
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明延402
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③蓄電池人車 1955(昭和30)~1965(昭和40)年 三菱鉱業下川鉱山工作課製 軌間500mm
明延鉱山学習館にて保存されている自走式の人車。北海道の三菱鉱業下川鉱山工作課の手によって製造され、同鉱山閉山後に遥々明延に転属し坑内軌道の巡視や連絡用に使用されていたとのこと。この車以外にも明延鉱山体験坑道内に同形車が展示されている。別名はパトロールカー。自重、製番、製造年などの詳細は不明である。
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明延BL人車

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